玉竜(リュウノヒゲ)の植え方

玉竜(リュウノヒゲ)ってどんな草?

 

玉竜はジャノヒゲの一品種で、葉の長さが10センチほどの小型種です。日本や中国、朝鮮半島に分布し、山地や草原の陰になる場所などに自生する毎年育つ常緑性の多年草です。

 

日当たりの悪い場所にも良く育ち、株分けで容易に増やす事のできる利用価値の高い品種です。病気にもかかり難く、非常に頑健なので、庭園などの敷き詰め(グランドカバー)や縁取り、樹木の下に植える下草として利用されます。

 

7月~8月にかけて開花し、冬には美しいブルーの実をつけます。この実には弾力性があり、コンクリートに叩きつけると良く跳ねるので、子供のおもちゃにもなります。

 

玉竜は一度植えてしまうと、年に一回の刈り込みだけでほとんど手入れを必要としないので、芝生に比べるとアフターケアが楽です。ただし踏みつけに弱いので、人が頻繁に歩くような場所には不向きです。

 

根の部分は所々紡錘状に太くなり、この部分麦門冬(バクモンドウ)と呼んで、漢方では咳止めなどに用いられます。

 

また高知県では茎の部分を食用として用い、アゲと一緒に煮て食べます。ホームセンターや専門店で苗やマット状のものが販売されているので、用途に応じて選びます。

 

玉竜をグランドカバーとして利用する利点は、地中に適度の水分を保つ効果や夏の照り返しや土埃の防止、斜面での雨による土の流出をその根が防ぐなどの効果が挙げられます。